治具メタル
70℃で溶けて固まる驚異の金属
近年、工作機械・切削工具等周辺機器の進歩は著しいですが、その様な超精密機械・高性能工具をもってしても、色々と工夫をしなければ加工が困難な形状の製品があります。治具メタルは、その様な加工の補助材として使用することにより、今までできなかった加工を可能にします。
特徴
- お湯の温度(70℃)で溶けて、固まります。
- 治具メタルは金属です。金属の持つ強度と、質感があります。
- ご使用になった治具メタルは、再度溶かして何度でも繰り返し使用することができます。
- ROHS指令をクリアするECOタイプもご用意しております。
使用方法
金属のコップに治具メタルを入れ、鍋に沸かしたお湯で簡単に溶かすことができます。取り出した治具メタルは再び溶かして、何度でも再利用が可能です。
使用例
- パイプ精密加工の補強材として利用
薄肉パイプの旋削加工の補強用心材として利用(油圧チャックで掴めます)強度を持たすことで、薄肉形状を高速切削することができます。マシニングセンターでの薄肉パイプの微細ミリング加工用補強材として利用することで、今まで諦めていた加工にチャレンジすることが可能になります。
- パイプ曲げ加工の内・外部支持材として利用
銅パイプをはじめ様々な金属パイプの内部、外部の支持材として利用することにより、パイプの折れや潰れを防ぎ加工することができます。脆弱な素材において、補強材として利用することで確実な加工を実現します。
- 格子状中空細リブ加工用補強材として利用
細リブ加工や薄肉ポケット加工時に、補強材として使用することにより、ビビリを防止し、今までになかった加工を可能にします。補強材として使用することで、加工時間を短縮しコストダウンを実現します。
- 金型からの製品サンプル材として利用
金型に治具メタルを溶かして流し込み、簡単に製品サンプルを作成できます。試作品・製品形状の確認モデルとして使用することができます。金属の強度と、質感をあわせもったモデルを製作できます。
ユーザー様加工事例
■加工事例1
全てのポケット部を肉厚0.3mmで切削し、治具メタルを流し込み壁面を補強し順次ポケット部を切削、最後に外周部を肉厚0.3mmで切削し、お湯に浸けると治具メタルが溶け出しワークが完成します。
■加工事例2
立形マシニングセンター加工で不可能であった加工が、3軸立形マシニングセンター2工程で加工可能に!素材を治具メタルで固定し表面加工、再度治具メタルで固定し裏面加工後、治具メタルを溶かして加工完了します。
治具メタル品番一覧
品番(一般タイプ) | 溶解区域(℃) | |
開始点 | 終了点 | |
治具メタル 47℃ | 47 | 47 |
治具メタル 64℃ | 61 | 65 |
治具メタル 70℃ | 70 | 70 |
治具メタル 90℃ | 90 | 90 |
治具メタル 124℃ | 124 | 124 |
治具メタル 150℃ | 148 | 210 |
治具メタル品番一覧 ※鉛・カドミウムフリー
品番(ECOタイプ) | 溶解区域(℃) | |
開始点 | 終了点 | |
治具メタル E16℃ | 16 | 16 |
治具メタル E60℃ | 60 | 60 |
治具メタル E72℃ | 72 | 72 |
治具メタル E78℃ | 79 | 79 |
治具メタル E138℃ | 138 | 138 |
治具メタル E150℃ | 138 | 150 |
サンプルのご請求、販売価格についてはこちらからお問い合わせください。
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